一人暮らしに必要な電気の契約アンペア?基本料金や平均使用量

一人暮らしをスタートする時に必要になるのが水道と電気やガスなどのライフラインです。
ご家族と同居していた方が進学や就職を機に一人暮らしを始める時に必要な電気の契約アンペ数はどの位必要なのか電気の基本料金や平均使用量はどの程度なのか解説しています。

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一人暮らしに必要なアンペア

電気代は基本料金(電気の契約アンペアに基づく基本料金)と実際に使用した電気使用量によってその金額が決まります。

アンペアというのは電気が流れる量の大きさを表す単位の事で電力会社はアンペア制(契約するアンペアの大きさにより電気の基本料金が異なる)という料金制度を採用しています。

一般的な家庭で使用される電力は10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aの7種類の大きさに分かれていて契約アンペアの大きさによって異なる基本料金が設定されています。

電気の契約アンペアはブレーカーを落とさずに使用する事ができる電力の限界値の事で電化製品を同時に使用して一度に契約アンペア以上の電力が流れると配電盤のブレーカーが安全の為に落ちて電流を遮断する仕組みになっています。

ですから一人暮らしに必要な電気の契約アンペア数は一度に使用する可能性がある家電に必要な電力を計算してある程度の余裕を見ながら決める必要があります。

例えば夏の暑い時期や冬の寒い時期にはエアコンなどの冷暖房機器を使用しながら瞬間的に大きな電力を必要とするドライヤーや電子レンジなどの電化製品を使用する場合があります。

電気の基本料金を安く抑えたいからと必要以上に電気の契約アンペアを低く抑えると消費電力の大きな家電を使用するたびに電気のブレイカーが落ちて停電してしまうという状態になってしまいます。

ちなみにメーカーや製品の出力によっても多少差がありますが6畳から8畳程度のエアコンであれば始動時のみ10A~15A程度で運転中は5~6A見ておけば大丈夫だと思います。

電子レンジで15A前後でドライヤーなどは12A必要になります。

 家電の消費電力はワット数(W)で表示されている場合が多く必要なアンペア数は「100Wで1A、1KW(1000W)で10A」と考えておけば大丈夫です。 

他にも冷蔵庫やテレビがあれば使用電力は増加するので一人暮らしでも部屋の数や使用する家電が多い場合は20Aより30Aの方が安心かも知れません。

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※20Aと30Aの1ヶ月の基本料金の差は2017年1月現在で約280円程度です。

一人暮らしでの電気の基本料金

電気の基本料金は税込で一契約につき次の通りです。
10A 1契約 280円80銭
15A    〃   421円20銭
20A    〃   561円60銭
30A    〃   842円40銭
40A    〃   1,123円20銭
50A    〃   1,404円00銭
60A    〃   1,684円80銭

上記の基本料金に実際に使用した電力量料金が加算されて電気料金が決まります。

 電力量に応じた使用料金 

最初の120kWhまで     (第1段階料金) 1kWh 19円52銭
120kWhをこえ300kWhまで (第2段階料金)  〃  26円00銭
上記を超過した電力     (第3段階料金)  〃  30円02銭

※上記の三段階料金制は一般的な従量電灯Bの料金メニューの場合の料金です。

従来電灯にはA,B,Cのプランがありますが一般的な一人暮らしで選択されるのは従量電灯Bのプランがほとんどになります。

一人暮らしの電気の平均使用量

総務省統計局が公開している家計調査の状況を見ると2012年~2015年の34歳以下の一人暮らし世帯の電気料金の平均使用額は年間39,894円でひと月あたり3,325円です。

照明機器もLEDが主流に変わりつつありエアコンなどの冷暖房に使用する家電の省エネ化も進んでいますがこまめにコンセントを抜くなどして待機電力を節約したりすれば電気の使用量を減らして節約する事も可能です。

ちなみに二人暮らしのカップルなどで一緒に住んだ方が電気代も節約できるのではないか?という疑問が湧いてくるのですが二人暮らし電気代の平均金額は年間115,472円(一人あたり57,736円)でひと月9,623円(一人あたり4,812円)とかなり割高になってしまう傾向にあるようです。

まとめ

一人暮らしに必要な電気の契約アンペアは一度に同時使用する電化製品に必要な電力に少し余裕を持たせて決めるのが良いでしょう。

部屋の数が多かったり瞬間的な消費電力が大きなエアコンや電子レンジ、ドライヤーなどを同時使用しなければ契約アンペア数は20Aでも大丈夫な場合もあるようです。

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