雛人形の処分の時期や方法?買い替えてもバチは当たらない?

雛人形を処分する時期やバチが当たらない処分の方法について解説しています。
ひな祭りの雛人形は何歳位まで飾る物なのかや引っ越しなどで部屋に飾れなくなった場合にサイズの変更や買い替えなどをしてもバチが当たったりしないかや供養の方法について記載しています。

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雛人形を処分する時期

毎年3月3日に行われる雛祭りは女の子の健やかな成長を願って行われてきました。

最近では住宅事情の変化や結婚などを機に飾らなくなった雛人形をどうしたものかと迷われる方も少なくありません。

雛人形の起源は平安時代中期にまでさかのぼり「上巳の節句」の時に藁や草で作った人形で自身の体を撫でて災いや穢れを人形に移し川に流す事によってその人の厄払いができるとする行事と貴族の女児が紙の人形で行った「ひいな遊び」が重なって生まれた物と伝えられています。

江戸時代に入ると雛人形を作る技術も進歩し紙で作られる流し雛もより豪華に作られるようになり川に流すのではなく家の中に飾っておく物として人々の意識に変化が生まれ始めたようです。

現在でも雛人形は生まれてきた女の子の健やかな成長を願うのと同時にその子に降りかかる難や災いを身代りとなって受けてくれる身代り信仰に由来しています。

雛人形を処分するかどうか考える時期として多いのが結婚ですが他にも住宅事情の変化でお雛様を飾れなくなったり中学、高校と女の子の成長によって本人が雛人形に興味を示さなくなった場合などです。

実際に地元の雛人形を取り扱うお店に問い合わせてみると雛人形を処分するタイミングとしてのアドバイスがありました。

1.結婚が決まっても雛人形を嫁入り道具として持参し自身で飾り続ける。

2.親が実家で雛人形を飾り続けてあげる。

3.飾れなくなった雛人形は神社などで供養してあげる。

処分を考えた時にもったいないので親戚や知り合いの女の子に譲ったり引継ぎができないか検討する方も見えるようですが雛人形は引継ぎができないと言うのが定説だそうです。

雛人形を処分する方法

雛人形には魂が宿っていると考えられていますから不要になったからと言ってゴミとして処分するのはバチが当たりそうで気が引けてしまいます。

人形販売店によるとおすすめなのは神社やお寺で人形供養をしてもらい御霊抜きをしてもらった後に処分してもらう方法です。

全国各地の様々な社寺で各家庭で役割を終えた人形が集められて「人形感謝祭」や「人形供養」が行われています。

費用は3000円~6000円程度必要で社寺によっても多少異なりますが安心できます。

お住まいの地域にない場合は郵送でも受け付けてくれる社寺もあるので人形供養などで検索してみると良いでしょう。

 人形供養代行サービスという人形供養を郵送で受け付けてくれるサービスがあります。 

日本人形協会という一般社団法人と日本郵政が提携していてフリーダイヤルやインターネットで依頼すると「お人形差出キット」なる物を郵送してくれます。

その中には名前を記入するひとがた、お人形送り専用ラベル、手続説明書、代金振込票が入っていて供養を依頼したい人形を梱包すると郵便局が集荷して届けてくれるので簡単でとても楽ちんです。

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一年中依頼する事ができて毎年10月頃に行われる「東京大神宮」の人形感謝祭できちんとご供養していただけます。

前月9月末日までに供養代金の振込みを完了すると10月に行われる人形感謝祭で供養してもらえますが振り込みが10月以降になると翌年度のご供養になってしまうので注意が必要です。

 ビッグひな祭りというイベントでの供養 

徳島県勝浦郡勝浦町生名月の瀬人形文化交流館では毎年ビッグひな祭りが行われ日本全国から集まった雛人形を巨大なピラミッド状のひな壇に飾って供養するイベントが行われています。

供養料は大きさに関わらず一律5000円で現地に持ち込むか郵送も可能です。

問合せ先

徳島県勝浦郡勝浦町生名月の瀬 人形文化交流館ビッグひな祭り実行委員会
TEL:0885-42-4334 FAX:0885-42-4334

千葉県の勝浦市や和歌山県東牟婁郡那智勝浦町でも雛人形を供養してもらえる同様のイベントが行われているので問い合わせて見るのが良いでしょう。

 寄付をしてくれる業者へ依頼 

供養した後に雛人形を処分してしまうのが忍びない場合は発展途上国や日本国内の学校や施設に寄付をしてくれるワールドギフトという業者が存在します。

梱包して郵送するサイズによって集荷料金は異なり2400円~3400円で寄付する事が可能で人形供養が必要な場合は別途1500円が必要になるようです。

雛人形は買い替えしても大丈夫?

色々な理由から雛人形の買い替えを検討しなければならなくなった場合に気になるのはお雛様を買い替えてもバチが当たったりしないかどうかです。

結論としては昔から雛人形は買い替えても差し支え無いのですがもし買い替える場合には前のお雛様を丁寧に供養してから処分してもらいましょう。

出来れば高価な物でもある為に最初にお雛様を選ぶ時に良く考えて気に入った物や飾りつけや収納する時の手間もよく考えて選ぶのが重要なポイントです。

昔は大きなサイズの段飾りのお雛様が人気でしたが最近では住宅事情や飾ったり片づけたりするのが楽なようにコンパクトな物やガラスケースにお内裏様とお雛様だけが入った雛人形も人気があります。

お雛様の顔がまるで生きているようで怖いと人形離れが叫ばれたりしてキャラクター物のお雛様も販売されるようになりましたがお雛様は嫁入り道具のひとつとして結婚してからも長く使い続ける物でもあります。

その時々でお顔や衣装の色などにも流行があるようですが落ち着いてじっくりと気に入った物を購入するようにすると後々買い替えなどを考えなくても良くなると思います。

末永く飾ってもらえる事がお雛様にとって大事なことですから様々な事を考えてお気に入りのお雛様を選んであげると良いでしょう。

まとめ

雛人形を処分する時期は特に決まりはありませんが飾らなくなったりした場合には処分する事もひとつの選択肢となります。

雛人形は生まれた女の子が無事健やかに成長するように厄を身代りに受けてくれる大切な物なので処分する時は丁寧に供養してあげて下さい。

人形供養などでネット検索するとお住まいの地域の社寺で人形供養してくれる場所が見つかると思います。

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