陰部のかゆみに効果のある女性用の市販薬について解説しています。市販薬で効果が無い時の症状や皮膚の乾燥が原因でかゆみが発生しているケースについてもまとめてみました。
陰部のかゆみ女性の市販薬
陰部にかゆみを感じたことのある女性は約50%で二人に一人がデリケートゾーンのかゆみを経験したことがあるようです。
場所が陰部なので病院に行くと内診があるのでは?恥ずかしいので嫌だと市販薬で改善を試みる方も多いようです。
女性の陰部は汗やおりものなどの分泌により皮膚にかゆみなどのトラブルが起きやすい場所で疲れやストレスによって免疫力が低下すると雑菌などが繁殖しやすい状態になります。
本来なら病院で医師の診察を受け適切な薬を処方してもらうのが解決の一番の近道ですが忙しくてなかなか病院に行けなかったり内診が恥ずかしい等の理由でかゆみを我慢して掻きむしり症状が悪化してしまうケースも多いようです。
陰部のかゆみは原因を見つける事が重要で皮膚が炎症を起こしてかゆいのか細菌などの繁殖が原因によるかゆみなのかを特定する必要があります。
※病院によっては本人の申し出があれば内診を行わず本人による細菌採取で原因を調べる病院もあります。
生理用ナプキンやおりものシートが肌に合わなかったり汗やおりもの、経血によって皮膚が炎症を起こしているだけなら陰部を清潔に保ち市販のかゆみ止めで様子を見てみるのも良いでしょう。
市販薬で陰部のかゆみが改善する可能性があるのは接触性皮膚炎やアトピーとホルモンバランスの崩れから起きる外陰掻痒症のケースとカンジダ菌が原因のカンジダ性膣炎です。
かゆみの原因が病原性の物でないと感じる場合は市販薬を使用してみるのも方法のひとつです。
市販薬で効果が見られない場合は乾燥による肌トラブルの可能性も考えられます。
市販薬を陰部に使用する時に注意したいのは使ってみて症状が改善されなかったり悪化するような場合にはすぐに使用を中止する事です。
外陰膣カンジダ症膣の常在菌であるカンジダ菌が増殖して起こり性器が赤く腫れたり強いかゆみを感じたり白くポロポロしたカッテージチーズや酒粕に似たおりものが出るのが特徴です。
腟カンジダは女性全体の約20%(5人に1人)が経験する病気で疲れやストレス、免疫力の低下や抗生物質の使用により発生し治ってもからも再発率が高い特徴があります。
陰部のかゆみ女性は乾燥が原因?
陰部だけではなく加齢による原因で人間は皮膚が乾燥しやすくなっていきます。
冬になると特に空気が乾燥したりエアコンなどの暖房機器が肌の乾燥に拍車をかける場合があります。
腕や背中、腰の周りなどにかゆみを感じることがあれば要注意です。
女性は加齢などに伴いデリケートゾーンの自浄作用(膣内を酸性に保つ)に必要なデーデルライン桿菌が減少し膣内の常在菌であるカンジダ菌が増殖してかゆみや炎症が起きやすくなります。
30代も後半を越えると刺激を受けやすく冬は血行も悪くなるため皮膚が敏感になる方は増加します。
皮膚が乾燥してデリケートゾーンがかゆくてかいたりすると白い粉の様な皮膚の破片が出る場合もあります。
若い頃から入浴した時にナイロンタオルで体をゴシゴシ擦る習慣がある方は自分でも知らない間に皮膚に少しづつダメージが蓄積して乾燥肌に変化しつつある自身の体に気づいていない方もいます。デリケートゾーン専用の石鹸も市販されていますが普通の物でも良く泡立てて柔らかいタオルなどでそっと洗浄するように注意したいものです。
かゆみがあるからと必要以上に強く擦ったりするとヒスタミンというかゆみを生む成分が発生して更にかゆみを増すと言う悪循環に陥ります。また石鹸で膣の内部まで洗ってしまうと体の自浄作用は更に弱くなり臭いや炎症の原因になるケースもあります。
気になるようであれば専用のビデを使用しましょう。
デリケートゾーン周辺の皮膚が乾燥してかゆみが出ているようであればワセリンなどで保湿するよう心がけて下さい。
デリケートゾーンのかゆみが治らない
市販薬を使ってもデリケートゾーンのかゆみが治らない時は下着や生理用品がお肌に合っていない可能性も考えられます。
肌の乾燥やアトピーなどからも起きる外陰掻痒症でもない場合には他の原因も考えられますので早めに病院を受診するようにしましょう。
以下の症状には市販薬での対処が難しいため医師の診察をおすすめします。
感染性外陰炎炎症が起こっている状態で大腸菌やブドウ球菌などに感染するのが原因で外陰部が赤く腫れたり灼熱感を感じたり会陰から肛門にかけて
痛みやかゆみを感じます。
パピロマウィルスが原因の性交感染症で腟の入口付近や肛門の周囲、小陰唇にイボイボができたりします。
トリコモナス膣炎下着やタオル、お風呂やトイレの便座を共用する事により感染する可能性もありますが主に性交渉により感染します。
男性の場合はほとんど症状が現れませんが女性は感染するとおりものの量が増え激しいかゆみを感じ次第に黄色い泡だったような匂いの強いおりものが出るようになります。
まとめ
女性の陰部のかゆみは皮膚の炎症によるものなら市販薬でも改善するケースは良くあります。
かゆみが強いからと掻き毟ってしまうと傷が化膿したりヒスタミンが発生して悪循環を繰り返すケースがあります。
市販薬を使用しても症状が改善されない場合は医師の診察をおすすめします。