山芋を離乳食として赤ちゃんに食べさせるのはいつからなら大丈夫なのか解説しています。
アレルギーやかぶれなどを起こす食材でもあるので注意する点についてもまとめてみました。
山芋は赤ちゃんにいつから食べさせる?
最近の離乳食の指導書には 加熱調理した山芋や長芋、里芋などは生後7か月以降 なら食べさせても大丈夫、生の山芋や長芋は1歳から食べさせてもOKと書かれています。
山芋や長芋は食物アレルギーを起こす可能性がある食材で加熱処理や加工処理されたものより生の状態で食べさせる方がアレルギー症状を起こし易く個人差も大きな食材のひとつでもあります。
アレルギーが心配ない赤ちゃんでも手や顔の周りに付くとかぶれたりする場合もあるので上手に食べられるようになるまではお母さんが食べさせてあげるのが良いでしょう。
山芋で手や顔がかぶれたりかゆくなるのは山芋に含まれるシュウ酸カルシウムという物質が原因で目に見えないトゲ(小さなトゲの結晶)が皮膚に刺さり刺激する事によって起こります。
離乳食の山芋はいつから与える?
山芋や長芋には体の新陳代謝を促進し美肌効果や疲労回復、老化予防にも効果があるムチンという成分が含まれていて消化も良いので赤ちゃんの離乳食に取り入れたいと思うお母さんも多いです。
食物繊維やでんぷんを多く含みお腹にも優しく整腸効果も期待できます。
離乳食中期(生後7~8ヶ月)から加熱した山芋を少しづつ様子を見ながら 食べさせてみます。良く洗って皮をむき適当な大きさに切って薄味のダシなどで茹でるなどし冷めたら良くすり潰してから与えます。
山芋の生は子供にいつから食べさせる?
生後1歳を過ぎてから食物アレルギーがない場合に少しづつ試してあげるのが良いでしょう。
加熱した山芋が大丈夫な場合でも生の山芋がアレルギーの原因となるケースがあります。
おいしそうに食べてくれるからとつい与え過ぎてしまう事の無いように生の山芋を初めて与える時はアレルギーやかぶれの可能性がある事を良く理解しスプーン1杯程度から様子を見ながら徐々に増やしていくのがおすすめです。
山芋をすりおろした時に変色する理由や変色を防止する方法はこちらです。
山芋で赤ちゃんにアレルギー
アレルギーには即効性(食べてから30分以内)の症状と遅延性(食べて数時間から数日経過後)の症状があります。
山芋や長芋には自律神経の失調症状を起こしたり全身のかゆみ、吐き気や嘔吐、気管支喘息を起こす可能性のある仮性アレルゲンのアセチルコリンという成分を含んでいます。
赤ちゃんに初めて生で与える時は少量にして体に異常が出ないか注意してあげて下さい。
山芋で赤ちゃんにかぶれ?
赤ちゃんの場合は小児科などでアレルギー検査(血液検査)をして反応なしの陰性であっても遅延性のアレルギー反応が出る場合があり残念なことに遅延性の食物アレルギーは山芋に限らず血液検査では判定できません。
今まで山芋を食べても大丈夫だったりかぶれなどの症状が無くても赤ちゃんの体調や食べた物の状態や量によってもアレルギー反応が出たり出なかったりする場合もあります。
主なアレルギー症状の種類
皮膚や粘膜症状食物アレルギーで最も多い症状で蕁麻疹や皮膚のかゆみなどが皮膚症状。
唇の周りの腫れやかぶれ、口の中のイガイガや違和感、目の充血やまぶたの腫れやかゆみが粘膜症状です。
くしゃみや鼻みず、鼻づまりと咳や呼吸困難などの症状が出ます。
消化器症状腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状。
アナフィラキシーショック複数の臓器や体全体に症状が出るのをアナフィラキシー、血圧が下がったり意識を失うなどの症状が出る場合をアナフィラキシーショックと呼び命に関わる場合もあり注意が必要です。
まとめ
赤ちゃんに山芋を食べさせるのは加熱調理したものなら生後7か月以降、生の山芋は生後12か月を経過してからにしましょう。
口や手に付くとかぶれたりする場合があるので上手に食べられるようになるまでは親が注意してあげましょう。
山芋を生で与える時はアレルギー反応が出ないように最初は少量にして食べた後も注意してあげましょう。