瞬間接着剤の取り方について解説しています。手や衣服についた瞬間接着剤の上手な落し方についてまとめてみました。
瞬間接着剤の取り方で手についた場合
瞬間接着剤が手について気になる場合は100均などでも瞬間接着剤用の剥がし液が販売されています。
身の回りにある物として代用できるのはアセトンが含まれているマニキュアの除光液です。
実は瞬間接着剤の多くの銘柄にはアセトンという有機溶剤が含まれていてアセトンが空気中で揮発しとても短い時間で固まるようにできているのが瞬間接着剤です。
もし固まったしまったら同じ溶剤につければ固まりが溶け出して取り除く事が可能になるという事です。
瞬間接着剤が手についた場合に放置
瞬間接着剤が手についても放置しておけば勝手に剥がれ落ちます。
落ちるまで手に違和感があるかも知れませんが皮膚の新陳代謝によって翌日頃にはほとんど気にならなくなります。
もし気になるようならお湯の中で石鹸をつけて揉みほぐしたり軽石などを使って軽くこすれば割と簡単に取り除く事ができます。
瞬間接着剤が衣服についた時の取り方
瞬間接着剤を使用していて稀にあるのがつい不注意で接着剤の液を服に垂らしてしまったとか机の上に垂れていた液に気が付かずに服の袖についてしまったというパターンです。
衣服に白くこびり付いてしまった瞬間接着剤を溶かしてきれいに落す必要がありますのでホームセンターなどで販売されているアセトンという溶剤を使います。
瞬間接着剤が付着した部分が浸けられる容器にアセトンを入れて20~30分浸しておきます。
アセトンの中で生地を動かしたり割り箸などの先にガーゼを付けて止めた物を作り溶剤の中でシミの部分を優しく擦って接着剤を溶かして落します。
ほんのわずかなシミであればマニキュアの除光液にもアセトンは含まれているので試してみても良いでしょう。
この場合は接着剤が付着した部分の下にガーゼやタオルを置き除光液を染み込ませたガーゼでシミの上から叩いて溶かした接着剤を下に置いたガーゼやタオルに吸収させる様なイメージです。
この時に注意して欲しいのは必ず一度目立たない場所で色落ちなどが起こらないか試してみるという点です。
衣服の素材によっては生地がアセトンで溶けてしまう場合もあります。
・アクリルやアセテートが素材の服は溶けてしまいます。
・ナイロン100%やポリエステル100%もかなり困難です。
瞬間接着剤が服についた時はクリーニング
この場合ベンジン等で試してみる事も可能ですが高価な衣類の場合は染み抜き専門店やクリーニング店にできるだけ早く相談する事をおすすめします。
相談のために瞬間接着剤が付着した衣服を持ち込む場合には、接着剤の成分によって落とす溶剤が変わってくるので接着剤の成分が記入してある説明書や現物も一緒にお店に持って行くようにして下さい。
染み抜きの状況や広さによっても料金は変わりますが1ヶ所3000円から5000円前後が相場です。
瞬間接着剤が服についた時はアイロンで落せる
瞬間接着剤は熱や衝撃に弱いという性質があります。
高額な染み抜き代を出す程ではないが少しでも何とかしたいという場合にはアイロンが使える素材はアイロンの熱で瞬間接着剤を取り除く事ができます。
瞬間接着剤が付着した部分の上と下にキッチンペーパーを置いて生地をはさみアイロンの熱で接着剤を溶かしてキッチンペーパーに染み込ませます。
熱して染み込ませるキッチンペーパーの位置をきれいな場所に頻繁に変えながら作業を行って下さい。
まとめ
多くの瞬間接着剤にはアセトンという成分が含まれているので落す時はアセトンで溶かして落します。
衣服についてしまった場合には素材によっては瞬間接着剤を取り除くのが困難な場合もあります。
瞬間接着剤は熱や衝撃に弱いので取り去る時はその性質を利用します。