じゃがいもから芽が出たけど食べられるのか?自分だけなら良いのですが小さなお子さんや
お年寄りのいる家庭ではつい心配になったりします。じゃがいもの芽はどれ位とれば大丈夫
なのか?じゃがいもの芽の取り方や発芽するのを防ぐ保存の方法について解説しています。
じゃがいもから芽が出たけど食べられる?
じゃがいもってある程度の数がまとまって売られているので一度に使い切れずにほっておく
と数ヶ所から芽が出始めたりします。
じゃがいもの芽に毒があるのは皆さんがご存知の事ですがじゃがいもから出た芽の数が
多かったりどの位の長さになったら食べれらなくなるのかご存知でしょうか?
小さなお子さんやお年寄りがお見えの家庭ではふと気になったりしないでしょうか?
実はじゃがいもは芽が出てもきちんと丁寧に取り除けば何の問題もなく食べる事ができます。
段ボール箱に入れたまま忘れていたりして芽が3㎝以上出たとしてもきれいに取り除けば
大丈夫です。もちろん皮の部分もきちんと剥いて食べるようにしましょう。
じゃがいもの芽の取り方
どれ位取れば食べられるのかと言うと芽の部分が伸びていれば切り落して芽が出ている部分
を包丁の根元などを使ってしっかりとえぐるように取り除きます。
少しもったいない気もしますが深めに削り取り皮もしっかりと厚めに剥いてしまえば
大丈夫です。ピーラーなどを使用すれば簡単に皮をむくことが出来ます。
じゃがいもの毒性自体はそれ程強いものでは無く一般の大人の場合は芽を取り除き皮を
むいて水に浸したりする事で一度に余程大量に(2キロ以上)食べない限り何ともありません。
※じゃがいもの毒は水溶性なので水に浸けることで減らすことが出来ます。
じゃがいもの芽には100gあたり500mgのソラニンが含まれているとの事なので計算上は
2.4㎏のじゃがいもの芽を食べると死亡する可能性もあるという事になります。
ただじゃがいもの芽にはかなりの苦味と言うかえぐみがあるので通常は間違ってもそんなに
大量に食べたりする事は考えられません。
ちなみに大人が食中毒(お腹が痛くなったりする)となる基準はソラニンを200mg~400mg
摂取した場合にその可能性があると言う事になります。
但し子供は大人の10分の1程度の量でも食中毒を起こす可能性があるので注意が必要です。
品種によっても多少違いがあるのですがじゃがいもは光の当たるところに保管すると皮が
緑色に変色します。
じゃがいもの表面が緑色に変色した皮の部分にも毒性がありますので皮は剥いて食べる
ように注意しましょう。
じゃがいもは皮が緑化するとその部分にアルカロイド(チャコニン、ソラニン)という毒が
発生します。
じゃがいもはどの程度の明るさで緑化を始めるのかと言うと何とろうそくに灯る明かり程度
でも緑化を始めてしまうのだそうです。
じゃがいもは暗くて湿気のない涼しい場所に保管してなるべく早めに食べるようにするのが
ポイントです。
また毒の問題だけではなくじゃがいもからニョキニョキと芽が出てくるとじゃがいも自体が
持つ栄養が吸い取られていきますから栄養が失われたり食べた時の味も悪くなっていく事に
なります。
じゃがいもの芽が出るのを防ぐ保存の方法
じゃがいもの発芽を防ぐには暗くて温度の低い場所に保存する必要があります。
収穫されてからすぐは休眠期間で芽は出にくいのですが暖かい室温で保存していると芽が
出たりします。
気温が5℃を越えると休眠から覚めて発芽の可能性があるので冷蔵庫の野菜室に箱などに
入れて暗くして保管するのが良いでしょう。
じゃがいもは冷凍にならない程度の低温で保存すると芽が出ずに長期保存が可能です。
しかも内部に含まれるでんぷんの一部が糖に変わり甘みが増す事もわかっています。
ただこのでんぷんから糖に変わった成分を持つじゃがいもを摂氏170度以上でフライドポテト
などに高温で調理したりするとアクリルアミドという発がん性が疑われる物質が生成される
可能性があるので注意が必要です。
※農林水産省のホームページにも出ていますが冷蔵庫で保存しても全てのじゃがいもに
発生する訳でも無くシチューやカレー、肉じゃがなどの煮込み料理にする程度の温度では
問題ないそうです。
まとめ
じゃがいもは芽が出てきてもきれいに取り除けば食べる事が出来ます。
芽が出た場所は包丁の根元部分でえぐり取り皮を厚めに剥いて使用するようにします。
5度以下の温度の低い光の当たらない場所に保存すると発芽を防ぐことが出来ます。
余談ですがリンゴと一緒に保存するとリンゴが発生するエチレンガスという成分が発芽を
抑えてくれます。