花粉症対策の注射の時期はいつ頃行うのが効果的なのか?どんな種類があって費用は
いくら位必要なのかについて解説しています。
花粉症の注射の時期
花粉症を防ぎ症状を楽にするためには様々な治療法があり注射もその内のひとつの
方法になります。
花粉症を予防する為に注射をお願いする場合はなるべく早めの時期が良い訳です。
症状が既に出た後だと効果が弱くなってしまったりするケースも使用する薬によっても
ある為です。
毎年の事ながらつい受診するのが遅れてしまうという方は症状が悪化して自分で辛い
思いを招く結果となっているかも知れません。
その年によっても差はありますが1月下旬から2月に入ると花粉は飛散を開始します。
注射の種類によっては効果が出始めるまでに2週間程度かかる薬もあるので1月の間に
受診するのをおすすめします。
ステロイドやボトックス等の注射は症状が出た後でも効果があります。
花粉症の注射の種類
花粉症の症状を緩和させるための注射には幾つかの種類があります。
ステロイド注射
ヒスタグロビン注射
アレルゲン注射
ボトックス注射などの種類があります。
ステロイド注射
主要成分
ステロイドのケナコルトAやデポメドロール等
効果
1回の接種で症状を緩和する事が出来ます。
1ヶ月から3ヶ月程度効果が持続する為に症状が軽い方は1度の注射で花粉症の
シーズンを乗り越える事が出来る事もあるようです。
副作用
花粉症の治療に使われるステロイド注射の副作用として代表的なもの
・免疫力の低下
・生理不順や不妊症などのホルモンの異常
・血糖値の上昇に伴う糖尿病の誘発
・副腎機能の不全
・肝機能への障害
・胃や腸などの消化性潰瘍
・皮膚障害
・体全身のだるさやむくみ
継続的に使用すると他にも多くの副作用や危険性があるとされています。
花粉症の症状が極めて重症で日常生活に支障がでるようなケースに使用されます。
治療頻度
花粉の時期に1回から3回
費用
通常であれば1000円程度(初診料などは別)ですが病院によって異なります。
効果が強い反面、副作用も大きく日本耳鼻科学会や日本アレルギー学会などでも推奨
されていない為に病院によっては治療が受けられません。
ヒスタグロビン注射
主要成分
献血などで得られた血液から免疫グロブリンを抽出しヒスタミン二塩酸塩を加え製剤化
したもので化学合成されたものでは無い自然な注射薬。
効果
一定回数の治療を受ける事によって効果が持続します。
副作用
・蕁麻疹や発疹
・喘息や鼻炎などのアレルギー症状の一時的な悪化
・眠気
・頭痛
・発熱
・注射した部分の痛みや発熱
治療頻度
1週間に1~2回の接種を1ヶ月から2ヶ月続けます。
妊娠中の女性は安全性が確立されていない為に接種出来ませんし月経期間や直前の
場合は月経時の症状を悪化させることがある為その時期をさけて注射が行われます。
費用
1回に付き500円から1000円程度(初診料などは別)
アレルゲン注射
主要成分
抗原エキス(症状が出る花粉による)
効果
即効性は無くスギ花粉のケースで70%から80%前後の有効性があるようです。
副作用
アレルゲンを接種するので花粉症の症状が出る場合があるのと注射自体の痛みや腫れ。
治療頻度
週に1回から開始され量や濃度を高くしていき適正濃度になると2週間1回などで
最終的に月1回の状態を目指します。最低2年から3年以上かかるケースもあります。
費用
1回に付き500円から1000円程度(初診料などは別)
2014年から舌下治療に保険が適用になったのでスギ花粉に対しては治療法がシフト
する可能性もあると思います。
ボトックス注射
主要成分
ボツリヌス菌から抽出した成分
効果
1回の治療で1週間から6週間前後と個人差がある。
副作用
鼻の粘膜に点鼻する治療法と粘膜に注射する治療も存在する。
即効性があって花粉症の症状が出た後でも使用でき副作用はないとされています。
治療頻度
花粉の時期に2、3回
費用
健康保険が利用できない自由診療の為に高額です。
初診料や検査費用は別で15000円から20000円前後。
花粉症の注射の費用
保険診療に関しては点数制度になっているので初診料以外にあまり大きな差はありません。
上記に記載したような料金で治療してもらえると思います。
花粉症の治療に関しては注射の他に内服薬が出るケースも多いため薬代も別途必要に
なります。
保険適用外のボトックス注射に関しては自由診療の為に現在は高額ですがインフルエンザ
ワクチンの接種等と同様で治療を導入する医療機関が増えるにつれ費用は安くなっていく
と考えられます。
まとめ
花粉症を治療する注射の接種時期は種類にもよりますが早めに受けるのが理想的です。
症状が出た後でも効果のある注射も存在します。
副作用の大きな注射もあるので医師に十分な説明を受けてから治療にかかって下さい。