冬の花粉症の原因になる花粉の種類や目のかゆみや鼻水などの症状と対策について解説して
います。冬でも敏感な方はこの時期に浮遊する花粉に悩まされたり温暖化の影響でスギ花粉
の飛散も早くなる傾向にあり1月でもスギ花粉が確認される事があります。
冬の花粉症の原因
冬でも飛散する花粉の種類
スギ花粉
花粉症というと浮かぶのはスギ花粉ですが通常のスギ花粉は2月から4月頃にかけて最も飛散
するピークの時期を迎えます。
ただ他の時期に全くスギ花粉が飛んでいないと言う訳ではなくその年によって差もありますが
実は10月あたりから1月位の間でも量は多くありませんが花粉を飛ばしています。
スギの木は北海道と沖縄にはほとんどないためそれらの地方ではスギの花粉症は少なく花粉の
飛散も九州では1月下旬頃から始まり東北では3月上旬からと地域差があります。
ハンノキの花粉が原因かも?
ハンノキとはカバノキ科の樹木で日本各地に分布しています。
ハンノキの花粉症の多くは北海道や神戸の六甲山付近が多いようです。
湿地帯に生えることが多く花粉の飛散時期は1月から4月です。
飛散時期がスギ花粉とかぶるため、スギ花粉症と間違える人が多いのが特徴です。
特に北海道ではスギ花粉の飛散はあまりみられませんからスギの花粉症ではなく実は
ハンノキの花粉症であるケースが多いようです。
ヒノキ花粉
ヒノキ花粉のピークは3月~5月頃にかけてなのですが日本の暖かい地方では1月の
終わり頃から徐々に花粉を飛ばし始める年もあるようです。
その他
キク科のブタクサやイネ科の植物が冬もわずかに花粉を飛ばす事があるようです。
花粉症の冬の症状
花粉症の症状としては他の時期と変わりなく目のかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみや咳、
頭痛などの症状を起こします。
鼻水で鼻づまりが起きると呼吸がうまくできないので酸欠で頭がぼんやりとする症状が出る
ケースもあります。長びけば頭痛や熱といった症状が引き起こされます。
ハンノキの花粉症の方はある特定の果物や野菜を食べると口腔アレルギー症候群という症状
が現われることがあるそうです。
りんごや桃、あんずやチェリー、プラムや梨などの果物。
アーモンドやヘーゼルナッツ等のピーナツ類。
人参やセロリ、パセリやキャラウェイ、フェンネル、コリアンダー、アニス、大豆
などの野菜類で発症する場合があるようです。
冬の花粉症の対策
重要なのはアレルゲンの特定で何の花粉に反応しているのかを調べてもらいます。
医師と相談してあなたに合った対策を行う。
室内への花粉の侵入を防ぎ侵入している花粉は掃除をこまめに行い取り除きます。
床がフローリングの場合は毎日拭き掃除を行うと効果的です。
きれいな室内はダニやアレルギー対策にもなります。
布団を外に干さない
干したい場合は花粉の少ない午前中や取り込む時に布団を叩いて花粉を落し掃除機などで
布団の花粉を吸い込むようにします。
出来たら外干しを避け布団乾燥機などを活用すると良いでしょう。
ベットや枕元の花粉を掃除機などで吸い込み就寝時に吸い込まないように注意する。
寝る前に入浴して洗髪し花粉を落してから布団に入ると効果的です。
寝室に空気清浄機を設置して熟睡できるように対策する。
外出する時
帽子やメガネ、マスクをつけてコートはツルツルした花粉が付着しにくい素材で外出します。
帰宅後はうがいや洗顔をするのを忘れずに行います。
例年同じような時期に症状を繰り返す場合は早めに対処しましょう。
花粉症対策は症状が出る前に行なうのが効果的です。
ほとんどの方は症状が出てから病院で治療を受けますが発症する前が体も楽で効果的です。
まとめ
冬の12月や1月も飛散している花粉があります。
症状も通常の花粉症と変わらず目のかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみや咳を
引き起こします。アレルゲンを特定して早目に対処するのがポイントです。