RSウイルス乳児への感染経路や感染力は?予防の方法について!

乳児に対するRSウイルスの感染経路や感染力の強さについて解説しています。

効果的な予防の方法についてもまとめてみました。

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RSウイルス乳児への感染経路

RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染する事によって発症する呼吸器の感染症です。

RSウイルス感染者の咳やくしゃみ、会話の際に飛んだりするつばを吸い込んだりして起きる

飛沫感染と感染者との直接的な接触やウイルスが付いているドアノブや手すり、家電や照明の

スイッチ、机やいす、コップやおもちゃを触った手を舐めたり直接、口に入れたりする事で

感染する接触感染の2つの経路があります。

外出をする機会が少ない乳児の場合は親など同居する家族が外出時に家庭に持ち込んだり

兄弟などが幼稚園や保育所で感染して家庭に持ち帰ってしまうケースがほとんどです。

RSウイルスは大人が感染しても普通の風邪と症状がほとんど変わらないので親から乳児に

感染したとしてもRSウイルスと気が付くのが遅れる事も多いようです。

保育園や幼稚園に通う兄弟がいるケースではおもちゃなどで一緒に遊ぶ時におもちゃを

舐めたり口にしたりする事で感染するケースが多く防ぎにくい側面があります。

RSウイルスの乳児への感染力

RSウイルスの感染力は非常に強くウイルスの生存期間は衣服や衣類など凹凸面での生存期間

は1時間、ドアノブやテーブルなどの平らな場所での生存期間は7時間とされています。

乳幼児の70%が1歳までに感染し2歳までにはほぼ100%がかかるといわれる感染症です。

一度感染し治癒しても免疫が十分にできない為に何度も感染しくり返し感染しながら徐々に

免疫ができて感染しても症状は軽くなっていきます。

RSウイルス乳児への予防の方法

RSウイルス感染症に対してはお母さんからもらった免疫では感染を防ぐ事ができません。

3~6ヶ月ぐらいの乳児は免疫力が弱く感染すると重症化しやすいので注意が必要です。

感染者との接触や感染者から飛散した分泌物がおもちゃやおしゃぶりなどに付着する事

によって感染します。

予防法として赤ちゃんが触れるおもちゃや触る物や場所は消毒を行い赤ちゃんが口に

入れるものは常に清潔な状態にしておきます。

流行期に外出をする時には人ごみを避け同居の家族が感染源にならないように注意する

必要があります。

家族のうがいや手洗いによる接触予防やマスクの着用による飛沫感染の防止は有効です。

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RSウイルスは消毒薬に弱く市販の消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウム「ミルトン等」

ポピドンヨード「イソジン」などが効果があります。

乳児が触れるおもちゃや手にする物はこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒し、

石鹸と流水による手洗い、又はアルコール製剤による手指衛生を行います。

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ワクチン接種などによる予防法は?

現在の時点ではワクチンはまだ製造されていません。

遺伝子組換え技術によって作成されたモノクローナル抗体製剤であるパリビズマブ

商品名シナジスの投与があります。

RSウイルス感染症の流行初期に投与を開始して流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射

することで重篤な下気道炎症状の発症の抑制が期待できますが金額は非常に高額で

投与対象患者として保険適用されるのは高リスク患者に限られ健常児には使用されません。

早産児や心疾患・肺疾患・免疫不全・ダウン症候群の赤ちゃん・乳幼児等下記の条件に

あてはまるケースのみ保険が適用されます。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児

費用は体重によっても変わり高価ですが保険適用で2割自己負担もしくは無料で受ける

ことができます。

地域により健康保険制度に違いがあるので詳しいことは医療機関に相談してみて下さい。

RSウイルスに乳児が感染した時の主な症状と回復までの期間についてはこちらです。

まとめ

RSウイルスは飛沫感染や接触感染によって広がります。

感染力は強力で2歳までの子供のほぼ100%が感染するとされています。

RSウイルスには消毒薬に弱く外出後の手洗いやマスクの着用は感染予防として

効果があります。

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