溶連菌感染症に子供が感染した場合の潜伏期間や人にうつる感染力や感染経路について
解説しています。溶連菌は子供が感染しやすい病気なのですが流行する季節は冬から春
にかけてが一番多く夏頃に流行するケースもあります。
溶連菌に子供が感染した場合の潜伏期間
溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌が原因でα溶血とβ溶血の2種類があり
溶連菌感染症の90%以上がA群によるものです。
主に感染者のせきやくしゃみによるつばなどのしぶきにより飛沫感染します。
口から感染してのどや扁桃腺が腫れたり発熱や小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった
症状を引き起こします。
潜伏期間は通常2~5日間で子供が発病するのは2、3日のケースがほとんどです。
発熱やのどの痛みなどから症状が始まりその後、かゆみを伴う赤く細かい発しんが
体や手足に現れたり、舌に苺のようなブツブツが発生するイチゴ舌や熱が下がると
手足の皮膚がむけることもあります。
3歳未満は感染してもあまり熱が上がらず鼻水等の症状がほとんど出ないのも特徴です。
溶連菌の子供への感染力
感染力も割と高く病気のなり始めの時期である急性期が最も強く国立感染症研究所の
調査によると兄弟間での感染率は25%と報告されています。
幼児から小学生位に最も多く生後6カ月以内の乳幼児が感染すると細気管支炎や肺炎など
重症化する確率が高くなります。
子供同士だけではなく抵抗力の低下した大人や妊婦に感染するケースもある為に
注意が必要です。
大人は溶連菌に対する抗体を持つ人も多く感染後も子供のように症状が出ないことも
多く感染に気が付かないまま子供にうつしてしまうケースもあるようです。
その一方で発症すると重症化したり高齢者が感染した場合は急性下気道炎の原因に
なることもわかっています。
溶連菌の感染経路で子供に多いのは?
兄弟間でうつるケースもありますが幼稚園や小学校で感染するケースもあります。
溶連菌感染者のせきやくしゃみによる飛まつ感染や排出された細菌が手などを介し口に
入る経口感染があります。
予防接種などによる対策は無く手洗いやうがいを徹底する事が予防にもつながります。
飛沫感染を防止する為のマスクも有効です。
医師により処方される抗生物質を内服後、24時間経過すると感染力はほとんどなくなる
ようです。
症状が治まっても医師が処方した抗生物質は決められた期間は飲み切らないと心臓弁膜に
障害などを起こすリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症につながることがあります。
まとめ
冬に流行することが多く子供が発病することが多い病気です。
大人にうつることもあり高齢者や妊婦の方は注意が必要です。
抗生物質で症状が緩和しても決められた期間、処方された薬を飲み切らないと合併症に
つながる恐れもあるので注意が必要です。