車の運転中の紫外線対策についてまとめてみました。近年では紫外線の有害性が指摘されて
います。
ガラスには元々、紫外線をカットする性質があるのですがそのすべてを防げるわけでは
ありませんでした。
車の運転中の紫外線対策は必要なのか?
ご存知のように日本では4月から10月までの期間、降り注ぐ紫外線の量が特に増加します。
人間は紫外線を長時間浴びると、皮膚、目、免疫系へ急性や慢性の疾患を引き起こす可能性が
あることがわかってきました。
車を運転する方はもちろんですがそれを仕事として行われている方も見え運転中は視界を
ふさぐことはできません。
自動車のガラスは、合せガラスと強化ガラスの二つに大きく分類されます。
合せガラスは、中間膜「PVB、ポリビニルブチラール」を2枚のガラスの間に挟んで圧着した
もので運転中の小石などの飛散物での貫通などを防いでいます。
※PVBに含有されている有機系UV吸収剤の効果で99%のUVカットが実現され、主に
フロントガラスに利用されています。
強化ガラスは1枚のガラスで出来ていて、無機系UVカット材料をガラス組成中に含ませる
ことでUVカットの効果を得ています。
1994年にUV90%カットを実現したガラスが商品化されていて多くの車のドアガラス、
リアガラスに採用されています。
2010年12月に世界で初めてUVカット率約99%の強化ガラスが発売され女性ドライバーを
中心に大きな反響を呼びました。
しかもUVをカットする効果は半永久的なのだそうです。
車の窓の紫外線カット
20年近く前に製造された車でもUVカット率は90%以上です。
それでは車を運転中に紫外線対策は何もしなくても良いのか?
UVカット率は90%以上であっても長時間にわたって車を運転する場合には紫外線対策は
したほうが良いでしょう。
当然、車外に降りることもあるでしょうしUV対策クリームも2時間位は効果ありますので
使用できるのであればおすすめです。
手袋やアームカバーを着用することも紫外線対策のひとつになります。
国産車に関してはUVカットガラスの仕様は当たり前なのですが外車の場合は高額であっても
UVカットの仕様ではない場合があるので注意が必要です。
サングラスをかけるのも紫外線対策になり、最近の研究では目から強い紫外線が体に入ると
脳からの信号で体の自己防衛機能が働いて皮膚を守るためにメラニン色素がつくられ肌の色が
黒くなるそうです。
車の紫外線対策で、赤ちゃんや小さなお子さん等、紫外線は成長期に長時間、浴びることに
よる弊害が大きいようです。
赤ちゃんをチャイルドシートなどで車に同乗させる場合にはサンシェードなどで後部座席の
窓から光が入るのを防いだりカットフィルムなどで二重の紫外線対策をするのも有効な手段
になります。
フロントガラスと運転席及び助手席のドアガラスに関してはフィルムを張る場合に透過率
70%以上を確保しないといけないルールがあり道路交通法違反で反則金や減点の対象に
なったり車検が通らない可能性も出てきますので注意が必要です。
まとめ
国産車に関しては20年以上前から90%以上UVをカットするガラスが使用されている。
最近の研究で目から紫外線が体内に入るのを防ぐためサングラスの着用する有効性が
わかってきました。
長時間運転したりする場合には車にカットフィルムを張ったりUV対策クリームの使用や
手袋、アームカバーなども追加対策になります。